落ちこぼれ化学者の日常

落ちこぼれた化学者の残骸の生存・近況報告専用ブログ

超防水マッチ

やっほー! 落ちこぼれ化学者です。

 

 

前回は、随分と暗い話を書いてしまいましたが、今回は、メモがてら今日思いついたちょっとした工作を紹介します。

 

●ガラス管封入マニア

アンプルなど、完全な密閉に用いられるのが、ガラス管封入です。

ガラス容器の口を溶かして完全に密閉してしまう技術です。

私は幼い頃からこのガラス管封入が大好きで、色々なものを封入していました。

 

例えば、私は元素マニアでもあるのですが、単体元素をコレクションしてガラス管に封入するなど、とにかく何でもガラス管に封入していました。

 

●ガラス管封入は、内容物が漏れない。逆に入らない。

そして、毎月月の始めごろに、防災について考えるのが私の決まりで、今日も、色々防災について考えていました。万一災害が起こり、世界が極限状況になってしまったとき、必要になるものはなんでしょうか。生活基盤として機能しているものが不足するわけですが、やはり、火は、最も手軽に扱える大きなエネルギーです。

そこで、私は炎を安全な形で、長期間保存する方法を考えました。しかし、どんな方法にも必ず弱点がありました。例えば、ガス式ライターであれば、圧電素子の作動不良など、致命的な問題があり、どれも、安定に保管するには不向きでした。

そこで、現代において最も古い着火具である、マッチに注目しました。

マッチは、構造がシンプルであり、入手性も悪くありません。また、湿気ない限り、安定して使用することができます。そこで思いました。これをガラス管に封入したら、安定、安全に保管することができるのではないかと。

 

そして完成したのがこちらです。

f:id:MidnightScience:20161004011704j:plain

マッチとすり板を一本のガラス管に封入したものです。もちろん内部は低湿度状態にあります。

しかし、この方法にも問題点がありました。それは、輸送中に内部で発火することです。マッチとすり板が接触している状況で大きな振動が加われば発火のリスクを避けることはできません。そこで、ガラス管の内径の半分以上の幅にすり板をカットし、マッチに背面を向けることで、直接薬品同士が接触しない状況を作ることができます。

これで、安全に運ぶことができます。

 

と、こんな感じで、今日も一つ、ちょっとした工作ネタを考えていました。

 

最後に

 

今日はマッチを2箱も購入しました。

昨日手に入れた、この容器に詰めて、飾っておこうと思います。

f:id:MidnightScience:20161004012652j:plain